製品情報

蒸発濃縮とは

溶液の濃縮には様々な方法があります。溶液の濃度、成分、目的によって使い分け、又は組合せて濃縮します。濃度の希薄な順からイオン交換樹脂を用いる方法、ナノフィルターや逆浸透膜を用いる方法、電気透析膜による方法、蒸発器による方法が採用されます。

蒸発濃縮装置もその用途によって様々なタイプが考案されてきました。

蒸発方式によってジャケット型、カランドリア型、フラッシュ型、薄膜上昇流型、薄膜下降型等々あり、また伝熱部の形状からプレート型、垂直管型、水平管型などがあり、省エネ化の方法によってエゼクタ式、ヒートポンプ(ブロワー)式、多重効用缶型、多段フラッシュ型等々あります。

カツラギ工業では液性状、目的に合わせてより効率良く、安定した運転ができる装置を設計・製作しておりますが、主に薄膜上昇流型、薄膜下降型、フラッシュ型を採用しております。

また、省エネ化への対応としては エゼクタ式、ヒートポンプ式、多重効用缶型を主に採用しております。

ECO(省エネ化)への対応

蒸気圧縮型
高速タービン、ルーツ等のコンプレッサーやブロワーを使用して蒸発蒸気を全量(100%)断熱圧縮し、昇温された蒸気を加熱蒸気として使用するもので、現在の技術では一番省エネ化される方法です。
サーモコンプレッション
(エゼクター)型
蒸気駆動のエゼクタを使用し、蒸発蒸気の一部(約65~20%)をエゼクタで吸引・圧縮し、蒸気温度を昇温して加熱蒸気として使用するものです。吸引できる蒸気の量だけ省エネ化が図られます。
多重効用型
濃縮装置で使われる場合は2効用~3効用型までが多い。最初の蒸発器で蒸発した蒸気を次の蒸発器の加熱蒸気として使用することで蒸気の消費量を抑える方法です。

2重効用缶型濃縮装置

2重効用缶型濃縮装置

高純度蒸発濃縮晶析装置

高純度蒸発濃縮晶析装置

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